こんにちは、近藤です。
雪が結構降りましたね(^_^;)今日来る方は足元気をつけて来て下さい。
今日は、『体の衰えを食い止めよう』をテーマにお話ししていこうと思います。
加齢とともにさまざまな生理機能が低下していき、「疲れがとれなくなった」、「風邪を引きやすくなった」、「足に痛みを感じ、つまずくことが増えた」など『老化』したかな?と感じることがある方もいると思います。
基本的に体力のピークは20代で、そこからは下降線をたどっていきます。悲しい事に、それは誰にでも起こる現象です。
「みんな老化するなら仕方ないことだ!」と諦めてしまわずに、『老化』の速度を遅くすることはできます。
歳をとってくると、個人差は大きくなっていきます。同じ70歳でも背筋がピンとして元気に動き回っている方もいれば、介護が必要な生活を余儀なくされている方もいます。
ある調査では、40代以上のじつに8割が「要介護予備軍」であるというデータが発表されています。自分一人の問題ではなく、周りの大切な人達への負担にもなってしまいます。
では、いつまでも動ける体にする為にはどうすればいいのか?そのキーワードが「筋肉」です。
加齢とともに感じる体の悩みや不安の原因を取り除く鍵が筋肉にあります。
筋肉は普通の日常生活だけでは衰えていきます。特に太もも周辺の筋肉は、30歳から80歳という50年間で、そのサイズも筋力も約半分に減ってしまいます。
この50年間で体重が半分になる方はほとんどいないでしょう。それにも関わらず、体を支える足の筋肉は半分になってしまうのです。
土台(筋肉)がもろくなってしまっては、その建物(健康)がおぼつかない状態になるでしょう。
高齢者向きに話しているようですが、運動バリバリしていた若い人でも何もしていないと、10年間で筋肉は何もしていなかった人と同じレベルまで落ちてしまうといわれています。
最近社会問題になっているのが、「ロコモ」です。
「ロコモ」は、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の略で、「筋肉や骨、関節などの運動器の衰えや障害によって、寝たきりなどの介護が必要な状態になってしまうこと、またはそのリスクが高い状態のこと」を指します。
2009年の報告によると、4700万人もの方が、「ロコモ予備軍」に該当するとされています。40歳以上を対象とした調査で5人に4人が「ロコモ」と無関係では生きていけないということです。
いつまでも自立した生活を送り続けたいと誰しも望んでいるものだと思うので、このデータは衝撃です。
ただ、数字で示しているのは、あくまで予備軍の数であるということです。つまり、きちんと努力すれば、「ロコモ」も危険性を下げることができるのです。
WHO(世界保健機関)が発表した世界保健統計2014によると、日本人の平均寿命は84歳(男性が80歳、女性が87歳)で世界1位。
日本はいまや立派な長寿大国になりました。
しかし、戦後間もない1947年の平均寿命をみると、男性は50歳、女性は54歳くらい。この数十年間に飛躍的に伸びたのです。
もちろん長生きするのは、とてもいいことです。ただ人生の後半戦を「ロコモ」などで動けなくなってしまうことが大変問題になっています。
WHOが2000年に発表した「健康寿命」という言葉がありますが、これは健康で自立した生活を送ることができる期間を意味しています。
2014年の発表で、日本人の健康寿命は約75歳(男性が約72歳、女性が約77歳)でした。
平均寿命が約84歳ですから、約9年は寝たきり、またはそれに近い状態で過ごす危険性があるということです。
ただ長生きするのではなく、健康で生き生きとした生活をどれだけ長く送れるかどうかが今後日本の課題になってくるでしょう。
では、健康長寿を妨げるものを挙げていきます。
一つ目は、説明しましたが「ロコモ」です。要介護となってしまった高齢者のうち、10人に1人の原因が骨折・転倒なのです。
二つ目は、「メタボ」です。これはもう馴染み深いかもしれませんが、ただ太った人とイメージすると思いますが、正確には「内臓脂肪型肥満を共通の要因として高血糖、脂質異常、高血圧が引き起こされる状態」のことをいいます。「メタボ」によって最終的に引き起こす可能性があるものの一つが脳血管疾患です。
三つ目は、「認知症」です。「認知症」と聞くと脳の疾患であり、有効な予防法はないと思われがちですが、最近の研究で体を動かすことが、認知症予防に効果的であることがわかってきました。
この三つを遠ざけるには、体を動かすこと、筋肉を鍛えることがとても有効といえるでしょう。
年齢や性別に関係なく、筋肉は鍛えれば鍛えた分だけ、強く、大きくなるのです。
さまざまな研究データでも、トレーニングをすることで筋肉の量が増えたことが実証されている資料は沢山あります。
さらに、最近の研究では、一度鍛えた筋肉は、10年くらいは、鍛えたことを「記憶」しているかのようにトレーニングに反応しやすい状態を保つ可能性があります。
何かが原因でしばらく動けなかったとしても、もう一度回復させられる財産になるというわけです。
筋肉はいくつになっても鍛えることができます。今からでは遅いのではなく、今からでも間に合います。
筋肉がないだけで、さまざまな病気の引き金になることをお話ししましたが、次回は何となく体の調子が優れない、例えば肩こりや腰痛、関節の痛みなどについてお話ししていこうと思います。
もう少し具体的に体を動かす大切さや、筋肉をつけていく大切さを説明していきます。