加圧の話を真面目に書いていきます。
この記事を読んでもらえれば、なぜ加圧が体脂肪を落とすこと・ダイエットに有効で効率的なのか?
加圧しながらの運動処方がどのように重要か?が分かってもらえると思います。
また『加圧をやってたけど、あまり効果が分からなかった』という方もいると思いますが
それは器具ややり方に原因があるかも知れません。
加圧パーソナルほど少ない頻度と短時間で効率的にシェイプできるメソッドはないと思います。
そもそもなぜトレーニングをする際に加圧をするのか?
っていうところから根本的に書いていきますね。
加圧をすることによって、血流を適度に制限するためです。
ここまでは聞いたことがある人も多いと思います。
じゃあなぜ血流制限をするのでしょうか?
こんな疑問が湧いてきますね。
○なぜ血流制限をするのか?どの程度血流制限するのか?
なるべく分かり易く書きたいと思います。
血流制限をする理由は四肢(腕、脚)に血液を溜めこむためです。
これをプーリングとも言います。
つまり血流は心臓から始まり、末梢(全身)に行き渡って心臓に戻ってくる循環を繰り返す訳ですが
心臓から抹消への血流はほどほどに制限して、末梢から心臓へ戻る血流はより強く制限します。
しかし、この時血流を完全に遮断しては危険ですので、あくまで制限の範囲です。
これを正しく安全に効果的に実践するためには専用の器具、知識、スキルが必要になります。
それについてはまたの機会に触れたいと思います。
結果、心臓から抹消への血流の方が抹消から心臓への血流より増加するため、腕や脚に血流が溜めこまれてプーリング状態になるわけです。
○なぜ血流制限すると体脂肪が落ちるのか?
興味あることはこれですよね?
加圧によって体脂肪を落としたい場合、上記のプーリング状態をつくることが最低限必要であり
非常に重要なので記しましたが、このプーリングがうまく起こっているということは
その部位(腕、脚)では血流は通常時よりもゆっくりになり、滞留に近い状態になります。
そうすると血流が腕や足に流れ込んできづらくなります。
なぜなら、すでに腕や脚の血液貯蔵量が限界に近いためです。
その状態で適切な運動をすると、筋肉は栄養素や酸素を利用しながら活動しているわけですが
これらは血液とともに筋肉に流れ込んできますので、加圧状態(プーリング状態)では
それが効率良くできません。わざとそう仕向けているわけですが・・・
運動によって筋肉が血液中の栄養や酸素を利用しますが、血流制限されているため、栄養や酸素の補充が間に合わなくなっていきます。
そうすると脳や筋肉が『激しい運動をしている』かのような状態と錯覚します。
酸素が不足していくとかなり強度の高い運動をしないと活動しない筋肉が活動するようになります。
この筋肉を一般に速筋と言いますが、通常は高強度の筋トレ等をしないと活動しないわけです。
加圧している状態では簡単に短時間で速筋を活動させることができ、この速筋の活動を活発にすることによって乳酸という代謝物がつくられ、血液中の乳酸濃度が高まることによって成長ホルモンの分泌に繋がり、体脂肪の分解が起こるわけです。
速筋が活動すると乳酸を代謝物としてつくりますので、強度の高い運動をしても乳酸はつくられるわけです。
なので激しい運動をしても良さそうに思えますし、実際乳酸が生成され成長ホルモンも分泌されますが
加圧ほどではありません。
もっとも、どの程度トレーニングを頑張れたかに大きく左右されますけどね。
今まで述べてきたように、成長ホルモンの分泌のカギは乳酸です。
血液中にこの乳酸濃度が高まることによって成長ホルモン分泌を引き起こすことになるわけです。
乳酸の絶対量ではありません、濃度です。
この血中乳酸濃度を高めるためには血流制限の有無で大きな違いを生むのです。
血流制限をしていなければつくられた乳酸は全身を駆け巡りますので、全身の血液量に対しての濃度となり低くなってしまいます。
血流制限をしてれば、そもそもつくられた乳酸が腕や脚に閉じ込めることができるので、全身に流れていってしまうことを抑え、乳酸濃度を高めることができ、その分大量に成長ホルモンを分泌させることができます。
このとき分泌される成長ホルモンには脂肪を分解する作用が非常に強いため、ダイエットに効果的なのです。
その分泌量が通常のトレーニングよりもかなり多いため、短時間の加圧によってダイエット効果を効率的に得ることができます。
だから、通常のトレーニングよりも加圧パーソナルの方が大量に成長ホルモンを分泌させることができて、ダイエット効果が高いので、週1~2回で効果が感じられるのです。
その為には最初に述べたように適切な血流制限ができていなければなりません。
これがうまくいってなければ、いくら加圧していても効果はありません。
血流制限する為に加圧しているわけですから・・・
そして仮に適切な血流制限ができていたとしても、運動処方がそれに合っているものではなければなりません。
加圧して、なんかトレーニングをすれば効くというものではないからです。
つまり加圧の効果を得るためにはしっかりとした安全で効果的なベルトや器具で行うことが重要です。
適当に締めるベルトでは加圧の効果はあまり得られません。
それについてまた次回書きたいと思います。